田ノ浦小学校都賀ノ川分校(宿毛市) つがのかわ
旧小筑紫町立田ノ浦小学校都賀ノ川分校から宿毛市立へ改称後1970(S45)年本校統合
児童在籍数
1958(S33) | 1963(S38) | 1968(S43) | |
都賀ノ川分校 | 22 | 30 | 12 |
都賀ノ川分校のある都賀ノ川地区へは4つのルートがあるがいずれも狭い(一応舗装はされている)。県道355号下切小筑紫線を走って小筑紫か三原村から向かう、あるいは宿毛市荒瀬から山越えの市道か田ノ浦から山越え。
訪問は2011(平成23)年の2月、当初は田ノ浦からの山越えを考えていたが地元の方複数に聞くと「軽自動車でもしんどいのでやめとけ」「そんな道ないぞ」と言われる始末。早々に諦めて小筑紫から県道経由で伊与野川を遡り、都賀ノ川地区へと向かう。県道分岐から進むと思いの外人家があり、廃屋ばかりではないかと思っていた当初の予想とは違ってしまった。訪問前に宿毛市役所で「道の右側に神社と一緒にすぐわかる校舎跡が残っている」と聞いていたが、その通りであった。神社内に公民館があり運動場を挟んでいかにも分校らしい小さな木造の校舎。その奥には教員官舎が残っており、廃校後40年も経つのにそれなりに手入れがされている印象である。
学校の歴史は1889(明治22)年に遡る。宿毛市立歴史館の資料によると都賀ノ川は平家の落人が住み着いてからの歴史があるらしい。当初は独立校であったらしいが、やがて田ノ浦小学校の分校となり1950年台後半から過疎化が始まりその歴史を閉じた。訪問時点での校区内児童数はゼロ、田ノ浦小学校も現在は休校となっており、現在の統合先である小筑紫小学校で聞いたところこの20年近く都賀ノ川からの通学生はいないとのことであった。