下道分校(大正町)  しもどう
  1969(S44)年本校統合

  1958(S33) 1963(S38) 1968(S43)
在籍児童数 26  29  24 



 下道分校跡へは大正町中心部の田野々から四万十川から支流の檮原川を遡る。国道439号線を5kmほど走ると津賀ダムが見えてくる。堰堤を横切るか手前で対岸に渡り国道と分かれてダム湖を1kmほど進むと人家が数軒見えてくる。カーブの先に集会所の看板が出ているが、そこが下道分校跡である。集会所とはいうものの、かつての校舎がそのまま残っておりプールもある。ヤイロチョウの生息地ということで観察会やネイチャースクールが自然保護団体によって開催されており、その際の宿舎として利用されているそうである。別棟に風呂もあり、一時とはいえ賑わいが戻るそうである。

 訪問は2007(平成19)年の9月、廃校から40年近く経っているが校舎はいまだ健在で吹き替えられた新しい瓦が目に付いた。下道地区は田野々から下津井まで通じていた森林鉄道の中間で、かつては学校脇を軌道が延びていた。下道からも木材の積み込みが行われており、最盛期の1950年代は人の往来が絶えることはなかったそうである。児童数は多くて20人程度だったそうだが、現在地区内に児童はいない。スクールバスもこの地区には寄らず、地区内での新生児誕生はもう30年以上絶えているそうである。学校より1km上った先が台地状になっており思いの外人家が多かった。