沢渡小学校(仁淀村)  さわたり
  旧別府村立沢渡小学校として設立、合併で仁淀村立に改称され1974(S49)年に閉校
 

  1958(S33) 1963(S38) 1968(S43)
在籍児童数 93  74  43 


 愛媛県との県境近くに旧別府村地区がある。仁淀川を挟んで国道33号線の南側になる。以前は深い谷で北岸と分かれていたが現在は大渡ダムができ、道路改良が進んだ。
 沢渡小学校跡へはダム湖を渡って左に進み、沢渡の集落で狭い道を左に下ると山裾にへばりつくような細長い形の学校跡に着く。校舎その他の施設は取り壊されて多目的集会所と製茶工場になっている。入り口脇に記念碑が残っている。
沢渡小学校跡
 訪問は2005(平成17)年5月、学校跡の製茶工場では忙しそうに機械が稼働していた。林業や楮三椏の栽培が主だった地区は昭和の大合併前から過疎化が進んでいたそうだ。その後お茶の栽培も始まったものの、零細農家が多いために専業とは至らず地区内の人口は半分以下に減ったそうである。もともと川沿いにほとんど人家がなかったのでダム完成に伴う移転はそれほど影響がなかったそうだ。校舎は山際にあって窓から手を伸ばしてツツジをつんだこともあったという。現在地区内の最年少者は高校3年生になり、児童生徒はいない。若い夫婦もいないので就学前の乳幼児もゼロ。おそらく高校生は卒業と同時に地区を離れる可能性が高く、そうなると一気に平均年齢が上がるであろう。 

記念碑