大野見南小学校(大野見村=現中土佐町)  おおのみみなみ   へき地級2(1978)
  大野見中央小学校との統合により1985(S60)年廃校

  1957(S32) 1958(S33) 1963(S38) 1968(S43) 1978(S53)
在籍児童数 112  102  74  57  23 



 大野見南小学校のあった竹原へは旧大野見村役場のある吉野から4km少々、四万十川沿いに下る。校区は竹原のほかに芹田・古谷の川・栂の川・野老野・川奥の集落であった。1874(明治7)年に野老野村(当時)の民家を使用して授業を開始したという記録があるが、その後現在地へ移転して111年目の1985(昭和60)年にその歴史を閉じた。児童数のピークは1957(昭和32)年の112人で統合時に26人、2007(平成19)年現在では12人。
 校舎は元々県道の北側にあったが廃校後に南側の運動場に降ろして村営住宅に改造されている。10世帯の入居が可能だという話である。元の校舎跡には農林漁家健康増進施設という名目で村営体育館が建てられている。つまり廃校前とは校舎と体育館の位置が入れ替わっていることになる。体育館はおそらく農水省関連の補助金を使用したのだろう。廃校後20年余経っているが、前述のように居住者がいることもあって管理が行き届いており、一見したところ廃校とは思えない状態である。
 町では大野見南地区からの通学に対して遠距離通学補助を行っており、大野見小学校に通学する児童に対して定期バス 往復の乗車券を交付している。同様に大野見中学校に通学する生徒に対して1学年入学時に1回に限り、 通学用具(自転車等)購入費として45,000円以内で支給している。 但し、雨天の場合は校長の判断により、随時定期バスの乗車券を交付して緊急時の対応としている。
 大野見南小学校跡

 

大野見南小学校校歌
1 道全山の霧晴れて希望の歌声こだまするここ竹原の学舎に明るくはげむ元気な子ああわが南小学校
2 四万十川の水清く若鮎のようたくましいここ竹原の学舎に仲よく共にきたえる子ああわが南小学校
3 清泉寺の森雪がまいたゆまぬ努力かさねつつここ竹原の学舎に未来に向かって伸びゆく子ああわが南小学校