船戸小学校大北川分校(大川村)  おおきたがわ
  1966(昭和41)年に本校に統合

  1958(S33) 1963(S38)
生徒数 28  19 



 

 訪問したのは2008(平成20)年1月、大川村役場前を500m西進し右折して県道6号高知伊予三島線に入る。途中白滝地区への分岐を見ながら遡ると右側に小さな橋が見えてくる。ここまで県道6号線をちょうど5km走った事になる。大北川分校跡はこの橋を渡った高台にある。数年前までは木造の校舎が集会所となって残っていたが、老巧化が激しくなったことと過疎化で集会を開くほどの人数もいなくなったため用地ともども払い下げとなり民家に改築されている。払い下げ価格は30万円少々だったそうである。
 分校だったので教室は1つのみ、5年生になると本校の船戸小学校に通っていた。校区は大北川・水谷・横臼・平石の4集落、このうち平石と横臼は現在無人となっている。昭和30年代には20軒を越える家があり、全体で120人ほどの住民がいたそうである。現在7軒10人となっており、当然児童生徒は皆無である。白滝鉱山の最盛期には山越えをして通いで働いていた人もいたそうであるが、主な収入源は林業だった。高度成長期には既に過疎化が進行しており、村内でも一番早くに統合廃校となった。

旧校舎(2000年8月撮影):HEYANEKOさん提供