中切小学校(土佐山村)  なかぎり
  土佐山村立中切小学校として設立、のち土佐山西小学校へ統合後に土佐山小学校へ再統合

  1958(S33) 1963(S38)
児童数 60  45 



 土佐山村中心部から県道を鏡川に沿って下り、土佐山中学校(旧土佐山西小学校)を過ぎて2キロほど走ったところで右折、オーベルジュ土佐山を過ぎた先に中切小学校跡がある。元々民有地を借りていたために、学校統合後はすぐに取り壊されたそうで現在は民家が建っている。
 中切小学校の閉校は1966(昭和41)年である。学校の歴史自体は1885(明治15)年の尋常小学校まで遡る。1966(昭和41)年に土佐山西小学校として弘瀬小学校と統合後も児童の減少が止まらないため、1979(昭和54)年に土佐山小学校として再統合された。

写真中央部石垣部分が学校跡

 訪問したのは2004(平成17)年2月、既に民家が建っていることから住民の方に写真撮影について了承をいただく。写真中央の坂道は当時のままだそうで、登り切ったところに校門があったと教えてくれた。石垣も補修をしたので往時の面影は坂道だけですよと言われたが、敷地の広さはそのままだそうであった。 作者は土佐山村であるイベントに関わったことがあり、この場所をかなり通ったことがあるのだが、ここに学校があったということは今回までまったく気が付かなかった。もう40年も建てば無理もないことかも知れない。
 中切地区は梅祭りや前述のオーベルジュ土佐山を中心に様々な活動を始めている。オーベルジュ土佐山は民営の温泉宿泊施設であるが、そのコンセプトが明快なこともあり高い評判を呼んでいる。隣接する直販店も工夫を凝らした品物を販売しており、地域住民の熱意が伺える。