蜷川小学校(大方町)  みながわ    へき地級1(1978)
 旧大方町立湊川小学校から合併後は新大方町立となり1999(H11)年廃校

  1958(S33) 1963(S38) 1968(S43) 1978(S53) 1998(H10)
在籍児童数 161  113  74  36  13 



 蜷川地区へは大方町上川口の国道56号線から北に3キロほど。廃校後に整備されて「蜷川健康支援センター」という交流施設になっている。

 訪問は2005(平成17)年の8月、盛夏の折だが校庭の草刈りもきちんと行われておりとても廃校後とは思えない。話を伺うと2002(平成14)年のよさこい高知国体で選手団の民泊の食事作りを行った地域の女性グループが中心になってさまざまな活動を行っていると言う。普段はこの地域で取れるイチゴや文旦を使用したデザート作りやケーキ作りなどを行い、今後町内にできた道の駅で販売をするそうである。この他にも毎年5月連休に行われるTシャツアート展のボランティアスタッフの宿泊受入れや体験学習の受入れなども行っているそうだ。
 2003(平成15)年度には桜などの樹木や数種類の花を道沿いに植え、健康支援センターに花壇を設置するなどの緑化推進事業を行った。その頃からは女性グループの活動だけでなく地区住民全員で主体となって取り組んでいく事が大切だという認識が生まれ、住民主体のワークショップを継続的に開催している。その結果、宿泊・体験などができる交流施設として、また自分達が主体となって計画作りから運営まで参画する交流施設として健康支援センターを整備し、それを核に地域の活性化を図ろうと地域づくり計画に取り組むことになっている。
 合併直後の1955(昭和30)年には800人いた地区人口も今は400人少々とほぼ半減した。1887(明治20)年の創設から一世紀を超える学校の灯は消えたが、学校跡を中心とした地域振興策は始まったばかりである。