松尾小学校(土佐清水市)  まつお
  旧清水町立松尾小学校として設立、土佐清水市合併後改称され2004(H16)年より休校

 松尾地区へは土佐清水市中心部をいったん清水港沿いに東進し、足摺半島西側の県道27号足摺岬公園線を走る。かつては集落の中をくねくねと走り乗用車同士の離合も困難な道であったが、近年急速に改良が進みバイパス化されている。約7kmほどで松尾地区へと着く。松尾小学校は地区の西端にあり、県道脇にあるのですぐわかる。

 訪問は2009(平成21)年の5月、実は昨年同時期にも訪問しているのだが急用が発生したため到着即Uターンとなった。松尾小学校の歴史は1876(明治9)年の松尾尋常小学校発足に遡る。以降128年の歴史を刻んで2004(H16)年に休校となってその歴史を閉じている。休校時の児童数は5名、その後も廃校手続きはとられないままであるが再開の見込みはまったくない。訪問時点で2名の児童が足摺岬小学校へ通学している。



 松尾地区はカツオ漁を中心とした沿岸漁業の拠点として栄えていた。1960年代までは高知県内のみならず、関西・中国・九州からも漁師や仲買人の往来が絶えることがなかったという。その後漁業の慢性的な衰退とともに過疎化が進み、地区の中心であった小学校も休校となってしまった。足摺岬半島には松尾小学校以外にも3小(足摺岬・窪津・中浜)1中(足摺岬)が現存するがいずれも児童生徒の減少が著しい。2007(H19)年2月に発表された市立小・中学校統合プランではこのうち窪津・中浜の2小学校が統合対象となり、2014(H26)年を目処に距離的に近い清水小学校への統合が決定となった。この際足摺岬小中も統合検討されているが、距離的問題で見送られた経緯がある。ただし県道の整備が進んでいるため、全面改良が終了すれば統合される可能性は非常に高い。観光振興の側面もあるためこの県道の改良は他路線よりも進捗率が早いため、その時期は思ったよりも早いのではないだろうか。

追記 : その後2011(H22)年3月をもって廃校手続きがとられた。