拳ノ川中学校（佐賀町）　　こぶしのかわ　　　　へき地級1(1978)
　　1967(S42)年廃校

　拳ノ川中学校跡は佐賀町中心部から国道56号線を高知市方面に向けて６kｍほど走った北の山手にある。近くには佐賀温泉がある。

拳ノ川中学校跡

　訪問は2005（平成17）年の７月、写真左手の建物は老人健康施設、その上の白い建物が拳ノ川診療所兼佐賀町健康政策課、さらに上は町営住宅である。拳ノ川中学校は町営住宅の場所に校舎があり、今の診療所がグラウンドになっていたそうだ。記念碑なども見あたらず、学校の痕跡を示すのは数段残った石段のみであった。診療所横には保育園があり、園児たちの声が聞こえていた。
　かつての校区内には拳ノ川小学校と鈴小学校があり、鈴小学校の卒業生は山越えをして通学していた。鈴地区へ車道が通じたのは拳ノ川中学校が佐賀中学校へ統合された後らしく、１時間半ほどの山道の徒歩通学はつらかったそうだ。鈴小学校は休校になったが拳ノ川小学校は児童数３０名足らずで存続している。