鴨川小中学校(四万十市=旧中村市)  かもがわ    へき地級1(1975)
  旧後川村立鴨川小学校とて設立。中学校は後川中学校分校として設立、後に独立。合併で中村市立に改称後、1978(S53)年に休校
 

  1958(S33) 1963(S38) 1968(S43) 1977(S52)
在籍児童数 77   62 31 
在籍生徒数 36  40 29 


 鴨川小中学校は中村市街地を挟む2つの河川、東側の後川支流岩田川上流に位置する。中村市中心部から国道441号線を走り、板ノ川で右折して岩田川沿いに7km走った中鴨川の集落中心の高台に学校跡がある。



 訪問したのは2010(H22)年8月下旬、山間部にある学校としては思いの外敷地が広く校庭も大きかった。鴨川小中学校の校区は中鴨川の他に奥鴨川・長谷の川、下流の口鴨川は利岡小学校と後川中学校のほうが近いため発足当初から校区ではなかったらしい。地区内の主な収入源はかつて林業と炭焼きがほとんどで、自家消費用の米を水田で作っていた。鴨川小学校の歴史は1889(明治22)年から始まるのだが、1875(明治8)年に奥鴨川小学校創設という記録があり(児童数32)、14年後に移転してきたというのが正解らしい。その後89年経過して休校そのまま廃校となった。鴨川中学校は1947(S22)年に後川中学校鴨川分校として設立され、1952(S27)年に鴨川中学校として独立、34年間の歴史を小学校とともに終えている。最盛期には児童生徒の総数が100名を越えていた。現在校区内に3名の児童がいる。

 全景

 校庭の片隅に休校時に建立された記念碑が残っている。「学窓を偲ぶ」と書かれたプレートは長年の風雨のせいか、外れて下に置かれている。