本川小学校(いの町=旧本川村)  ほんがわ   へき地級2(1978)
  2002(平成14)年に長沢小学校に統合、訪問時点では休校中
    

年 度 1962(S37) 1965(S40) 1970(S45) 1972(S47) 1978(S53)
児童(小学校)数 102 62 76 56 40


 

 訪問したのは2006(平成18)年12月、本川村本川小学校というと村の中心地にあるように思ってしまうが、実際には北東部の脇ノ山地区にある。S23年(データは前年)発行の全国学校名鑑では脇ノ山小学校となっており、S34(同)年の同書では本川小学校になっている。本川村の中心は長沢地区なので普通はこちらが本川小学校になりそうだが、外れの脇ノ山地区が本川小学校と名乗っている。脇ノ山地区へは長沢から国道194号線を愛媛県境に向かって走り、本川トンネルという長いトンネルを抜けた先を右折東進し3kmほど進むと県道脇の左手上に学校が見えてくる。
 
 本川小学校の校区は脇ノ山・高藪・葛原地区で上流にあった桑瀬小学校が統合されて桑瀬・中野川地区が加わった。1978(昭和53)年の高知県教職員名簿によると生徒数は40名、複式学級が2つとなっている。現在の児童生徒数は8名、スクールバスで長沢まで通う毎日である。本川小学校入り口を200mほど進んだ林道をぐんぐん上ると大川村立大藪小学校があり、こちらは1984(昭和59)年に休校となり大川村立川口小学校に統合されている。今では至近距離(写真で奥から2つめの山域、学校位置はちょうど校庭奥右側の杉の木てっぺんより少し下あたり)に2つも小学校があった事自体が信じられないほど過疎化が進んでいる。国道194号線の整備によって本川村の商圏は愛媛県西条市に移動した。従来の寒風山隧道が積雪・凍結・大雨などでしばしば通行止めになっていたが、1999(平成11)年に完成した寒風山トンネルは国内の無料トンネルとしては最長の5,432mとなり所要時間も1/5に短縮された(ちなみにこのトンネルは愛媛県側に向かって一直線に下るだけという構造のため集金業務がし易いようで、愛媛県警の白バイを非常によく見かける)。2004(平成16)年11月に伊野町・吾北村と合併していの町となったが、生活圏はほぼ愛媛県に移動しており合併のメリットは何もなしという意見が多かった。