矢井賀小学校(中土佐町) やいが へき地級1(1978)
旧上ノ加江村立矢井賀小学校から合併で改称後2009(H21)年休校
1958(S33) | 1963(S38) | 1968(S43) | 1978(S53) | 1998(H10) | 2004(H16) | |
在籍児童数 | 137 | 52 | 17 | 14 |
中土佐町の最南部に位置する矢井賀地区にはかつて併設ではなく別々に矢井賀小学校と矢井賀中学校があった。中学校のほうは1961(S36)年に早々と廃校になっていたが、小学校も半世紀近い2009(H21)年に休校となった。
訪問は2010(H22)年の2月、2年少々前(正確には2007年12月)に矢井賀中学校の取材で訪れて以来である。当時は少ないながらも校区内児童数10名と矢井賀小学校の休校についてはまったく話題になっていなかった。その後作者の訪問からわずか3ヶ月後の2008(H19)年3月に矢井賀小学校PTAから上ノ加江小学校への統合希望が中土佐町に伝えられ、一年後に休校となった。
地元からの統合要望があった時点で校区内児童10名のうち半分の5名は就学時から上ノ加江小学校に通学しており、残る5名も2家庭なうえに次の年度からは4名となってしまうことなどもあり学校の存続については反対意見はなかったようである。校区は矢井賀と小矢井賀の2地区、小学生はスクールバスでの通学となっている(中学生は原則自転車、購入に関しては実費補助がある)。1877(明治10)年に始まった矢井賀小学校の歴史は131年の時を刻んでその時計を止めたこととなった。校門脇には百周年記念碑が建立されており、運動場をはさんだ反対側には閉校記念碑が建立されている。補助金等の関係からか休校となっているが、地元の意思からも実質廃校なのだろう。休校から間もないせいか県道脇には学校への案内看板が未だに残っている。