十市中学校(南国市)  とおち
  旧十市村立十市中学校から合併で香長町立→南国市立に改称後、1959(S34)年に香長中学校に統合
 

  1958(S33)
生徒数 156 


 十市中学校は小中併設校として旧十市小学校に設置されていた。手狭な事と老朽化が激しかったため南国市誕生時に新設の香長中学校に統合され、小学校も移転新築されている。

現在の学校跡

 訪問は2006(平成18)年12月、まず十市小学校で移転前の所在地を確認するがだいたいの場所しかわからず。中学校併設時代は既に半世紀近くも前の事なのでやむを得ないし、十市村時代の事となると今の小学校で聞くことが難しい。「あのあたりにあったらしい」と聞く場所に移動してみるとJAができている。昭和の大合併でなくなった町村の役場跡にはJAができているケースが非常に多く(例:尾川村=現佐川町/諸木村=現春野町など)、むしろ道路をはさんだ向かい側の保育園あたりが小学校跡ではないかと思う。JA前の商店で卒業生らしき人を教えてもらい(あいにく商店の方は年代的にご存じなかった)、確認をした。やはり現在の十市保育園がかつての十市小中学校跡であり、下記の写真にあるような木造校舎が建っていたそうである。
 現在の十市小学校付近に十市ニュータウンができ人口は激増してはいるが、旧十市村の人間はかなり減ったそうである。四国八十八カ所の札所である峯寺があるぐらいのもので農業は米作が減反政策の影響などでほとんど儲けにならなくなった。海に近いとはいえ良港がなく、漁業もほとんど行われていなかったので職を求めて高知市内や県外へ出向く人が多かったそうである。

旧校舎