白田川中学校（大方町）　　しらたがわ
　　旧白田川村立として設立後に合併で大方町立となり1971(S46)年廃校

　白田川中学校跡は国道５６号線脇にある。「海坊主」という海鮮料理で有名な民宿がありその西側の空き地がそうである。このあたりは国道が法定速度＋＠で流れているので何の気なしに通り過ぎてしまうだろう。作者も何度かここを通っているうちに気がついた（このサイトを立ち上げて以来学校跡がわかるようになりつつある）。

　訪問は2005（平成17）年の6月、さすがに３０年余経てば何も残っていない。廃校後しばらくは校舎が残っていてそろばん塾などで利用されていたそうだ。作者は２５年ほど前に前述の民宿に泊まっているのだが、残念ながら周囲の記憶はまったくなく、その時点で校舎が残っていたかどうかの記憶も皆無である。
　現在は払い下げが終了して、ゴルフの練習場代わりに使われているそうでグリーンらしきものが２つある。通りすがりの方に聞くと偶然にも白田川中学校の卒業生で校舎は写真手前の草地にあったそうで、海岸からわずか２０ｍという近さで潮騒を聞きながらの毎日だと教えていただいた。「台風の時は波が堤防を越えて来るので校舎から出ることもできんかった。鉄棒がどこかに一つ残っているはず。」と言われて草藪の中を探すと、たしかに古びた鉄棒が一つぽつんと佇んでいた。