清爪小学校(香北町)  せいづめ
  旧在所村立在所第三小学校として設立、清爪小学校に改称後合併で香北町立に移管、1969(S44)年に休校

  1958(S33) 1963(S38) 1968(S43)
児童数 36  27  19 


 

 国道195線を東に走り香北町の中心地である美良布を過ぎ、数キロ走って猪野沢温泉の看板に従って物部川を渡るとその先の左手に清爪小学校跡がある。廃校後既に30年以上が経ち、校舎は取り壊されて集会所になっている。記録では学校設立は1878(明治11)年の清爪尋常小学校発足に始まり、以後教育制度改革を経て91年の歴史を刻みその歴史を終えている。



 訪問は2005(平成17)年1月、敷地内には記念碑が残っていた。写真右手には校門もあり、よく手入れされた松の木がある。近所の方に話を聞くと松は昭和初期に部落共有林から移植したものらしく、学校閉校後も手入れを欠かさずに行っているそうだ。作者は剪定等についてはまったくの素人だが、その目で見ても立派な枝振りだというのはよくわかった。何でも最近植木業者から購入打診があって百万円以上もの結構な金額を提示されたが、やはり愛着があって断ったそうである。
 若い世代は県外や高知市へ出てしまい、地元に残る者も美良布に引っ越すことが多いらしく現在付近に児童生徒はいないとか。子供達の声が消えてからも、松の木はじっとここで時を刻み続ける。