奈良小学校(香我美町=現香南市) なら
旧西川村立奈良小学校として設立、香我美町立へ改称後1966(S41)年に東川小に統合
1958(S33) | 1963(S38) | |
児童数 | 34 | 33 |
奈良小学校は元々旧西川村立として設立されたが昭和の大合併で西川村が3分割された際に香我美町編入となり、香我美町立となった。その後東川小学校に統合されたが、統合先の東川小学校も既に廃校となっている。
訪問は2012(平成24)年10月、県道221号奥西川岸本線を上流に向けて走ると旧東川小中学校跡である千舞温泉を左手対岸に見る。さらに5kmほど走ると左手対岸に一目で学校跡とわかる建物と敷地があり、そこが奈良小学校跡。上の写真で説明すると画面中央右端に軽トラックが駐まっているがそこが運動場。フェンスの枠はまだ残っている。逆の画面中央部左端にあるのが旧校舎、もっとも払い下げ後に半分は取り壊されたとのこと。その一段上にある建物も教員宿舎として使われていたこともあったらしい。
奈良小学校は1886(M19)年に設立された奥西川小学校奈良分教場がその前身となっている。その後独立校として80年の歴史を刻んで1966(S41)に廃校となった。なお統合先の東川小学校も9年後の1975(S50)年には香我美小学校に新設統合されており、これから次第に詳細な記録は埋もれてゆく可能性が高い。ゆず畑の草刈り作業をしていた方に伺うと「一番多い頃で40人おるかどうかやったはず、教室は2つしかなかったし」との事であった。現在旧校区内の児童数ゼロとなっている。道中それなりに畑仕事をしている方が多く、それなりに住民もいるのかと思っていたがほとんどは岸本や野市町へ引っ越して通いで農作業をしてるとの事であった。
運動場のフェンスが残っている