宿毛高等学校小筑紫分校(宿毛市) こつくし
1949(S24)年設立、2000(H12)年分校廃止
小筑紫分校跡は国道312号線沿い南側にあり、小筑紫の町並みの南外れにあるのですぐわかる。
対岸のグラウンドから
訪問は2012(平成24)年の2月、宿毛市から国道312号線をい南下する。校門付近は改築され福祉施設となっているが校舎や体育館はまだ残されている。福良川を挟んだ対岸にはグラウンドが残っており、校舎はそちらから撮影することにした。対岸とはいえ実際には国道経由で大きく迂回せざるを得ず、徒歩5分といったところ。
小筑紫分校は宿毛高校本校と同じ1949(S24)年に昼間定時制(普通科)として設立されている。1960(S35)年には無線通信科などが発足、 1963(S38)年に定時制から全日制移行となり同時に被服科が発足した。その後1966(S41)年には普通科・被服科が廃止となり、無線通信科のみの全県区校区という珍しい分校となった。このため男女の寄宿舎を完備しており、また通常は松山市で行われる無線従事者国家試験が校内で行われていた。その後1988(S63)年に電子科が発足、1992(H4)年には無線通信科が情報通信工学科に変更された。その後生徒数の減少が著しかったことや海洋高校発足時に通信科が設置されたこともあり、200(H12)年3月に閉校となった。
情報通信工学科はさすがに専門科として充実しており、卒業時にには 1:第三級総合無線通信士(三通)国家試験の無線工学基礎と英語の試験科目免除、2:電気通信工事担任者(アナログ3種)国家試験の電気通信技術基礎科目免除、3:第一級海上特殊無線技士・第三級陸上特殊無線技士の資格免許付与が大きな特典であった。ちなみに三通は作者も受験を試みたことがあり、参考書も買ったのだが英語の試験内容を見て即座に放り出した情けない過去がある。
対岸のグラウンドには整備に使っていたのか、軽トラックのナンバープレートが外されたまま放置してあった。
グラウンド