鎌井田小学校/明治中学校鎌井田分校/旧明治中学校(越知町) かまいだ
旧明治村立鎌井田小学校として設立、新設の黒石小学校に統合。跡地に明治中学校本校が移転(その後新築移転)。
越知町横倉から国道33号線と別れ、仁淀川を渡り県道を伊野町出来地へと向かう。途中堂岡小中学校跡を左手に見ながら進み、2つ目のトンネルをくぐって橋を渡った先を左折する。その先の集落が鎌井田で、沈下橋のかかる風情のある景観である。鎌井田小学校跡は集落の西端に残っていて、現在は集会所が建てられているが学校跡の雰囲気は残っている。
生徒数 | ||
鎌井田小学校 | 不明 |
現在の鎌井田小学校跡
鎌井田小学校の歴史は1989(明治22)年に設立された簡易小学校から始まる。明治時代には桑藪に分教場が設置された記録も残っている。戦後まもなく1948(昭和23)年に榎佐古小学校と統合され、黒石小学校となった。この時、黒石小学校の場所は両校のほぼ中間地点に新設するという約束があったらしく、初めて黒石小学校を訪れる者はその位置に驚くことになる(下写真参照)。写真中央左の赤丸が黒石小学校、その下の青丸が明治中学校、その右手の赤丸が鎌井田小学校跡である。ちなみに榎佐古小学校跡はほぼ写真中央だが、山に隠れて見えない。黒石小学校はまさに山腹の崖っぷちともいえる場所にあるのがよくわかるだろう。
鎌井田小学校には短い期間ではあるが明治中学校鎌井田分校が併設されていた。黒石小学校に統合後、手狭だった本校(片岡小学校に併設)が分校に移転する形で独立校となった。木造校舎の2階建てだったが1980(昭和55)年に鉄筋校舎が移転新築され現在の場所に移っている。その後跡地は保育園が建てられたが、これも閉鎖され今は集会所となっている。