平山小学校(土佐山田町) ひらやま へき地級1(1978)
旧新改村立平山小学校として設立、合併で土佐山田町立となり2005(H17)年に休校
1958(S33) | 1963(S38) | 1968(S43) | 1978(S53) | 1998(H10) | 2000(H12) | 2004(H16) | |
児童数 | 111 | 129 | 70 | 36 | 17 | 15 | 6 |
平山地区へは旧土佐山田町中心部から約8kmほどである。北の国道32号線根曳峠から行くこともできるが、いずれにしても県道254号線を途中で山手に入ることになる。さらに奥に進むと珍しいスイッチバック式の新改駅がある。最盛期には160名の児童がいたというが、現在は高齢者率が50%近くになる過疎の地区となってしまった。1992(H4)年に新築された平山小学校は県内でも珍しくなった木造校舎であったが、児童数減少により2005(H17)年に休校となった。その後地区で交流施設「ほっと平山」としての活用が決定したため、翌年2006(H18)年には廃校手続きがとられた。
平山小学校跡
訪問は2008(平成20年)6月。平山小学校跡は前述のように現在「ほっと平山」として地域交流施設として活用されており、廃校といっても手入れの行き届いた施設である。山道を走っていくとダム湖の向こうに体育館と校舎が見えてくる。新築時には地元から木材提供があったという木造校舎は独特のぬくもりを残したままである。
多くの中山間部と同様にこの地区でも生業である林業と自家消費分の農業で成り立っていた生計は林業崩壊とともに人口の流出を招いている。しかし地区の拠点であった小学校の休校を何とかプラスにしようという地元の熱意によって、宿泊可能な交流施設として生まれ変わった。教室をそのまま改装して約30名の宿泊を受け入れる体制を整えている。香美市からの指定管理者となり、今後の活動に期待が寄せられているそうである。
校庭から
旧校舎