初瀬東小学校/中学校(梼原町)  はつせひがし   へき地級2(1978)
  檮原村立初瀬東小中学校として併設校で設立。梼原町立に改称後、梼原小学校と梼原中学校へそれぞれ統合

  1958(S33) 1963(S38) 1968(S43) 1978(S53)
在籍児童数 59  43  29 
在籍生徒数 14  26  11   


 

 初瀬東小中学校跡へは津野町から国道439号線を走るか梼原町中心部からふるさと林道(全線舗装)を走ることになる。いずれにしても国道197号線からは10キロほど、標高350mである。
初瀬東小学校は1895(明治28)年に檮原尋常小学校初瀬東分教場として設置されたのが始まりである。いったん折渡尋常小学校として独立、その後初瀬東尋常小学校に改称、以降は初瀬東の名前のまま教育制度変更による改称があった。初瀬東中学校は併設校としてして設立され、中学校統合までは児童生徒は9年間をここで過ごしていた。急激な過疎化により人口が激減し、まず中学校が1972(昭和47)年に梼原中学校へと統合され1992(平成4)年に小学校も統合となった。

校庭から(右手には山があり校舎半分しか写らない)

 訪問は2005(平成17)年2月、どうも作者がこの地域を訪れると必ず雪になる。昨年四万川地区を訪問した際と同じく、今回もこの冬一番の大雪の中であった。国道439号も一応除雪はしてあるものの、風で飛んだ雪がかなり道路に積もって深くなっており、何度か車を止めてスコップで除雪する羽目になった。当然の事ながら冬タイヤでないと走れない、車外気温は15時過ぎながら−5℃だが風も強いので体感温度はもっと寒く感じる。国道脇に車を止めて校門跡をくぐる。校庭は膝上まである雪で、ラッセルしているうちに寒さでデジカメが沈黙してしまった。そのため撮影は校庭からの写真のみ、実際はもっと右手に校舎があるのだが山があるので一枚の写真には収まりきらない。
 昨年からこの校舎跡を利用して鷹取キムチという地元野菜を使ったキムチを製造している。香辛料は韓国から輸入し、限りなく本場の味に近いと評判である。作者も購入したが、国産品にありがちな辛いだけのキムチではなく深みのある味であった。まだ採算ベースに至っていないという話であるが、貴重な現金収入の手段として軌道に乗せるべくがんばってほしいものだ。

2009/07/06 再訪問
 その後旧校舎の東半分を取り壊して新築し、韓国風レストラン「鷹取の家」として地元住民による運営が始まっている。2名以上の完全予約制で週末のみの営業ではあるが(場所柄やむを得ないだろう)、続けていれば口コミなどで広まる可能性は高いので短期間に見極めをせず地道に営業を続けて欲しいものだ。あいにく再訪問は平日だったので(しかも大雨、この地域は何故かまともな天気の日に訪問が出来ない)外部からの撮影のみ。

韓国風レストラン「鷹取の家」 http://www.town.yusuhara.kochi.jp/takatori/takatori.htm